どうもGuu(Guu_blog)です
田舎暮らしのバイク・車好きのブロガーです
バイクを10年以上乗り続けてきましたが、ずっとキャブ車(キャブレターを搭載している車両 )を愛車としてバイクライフを楽しんできました
キャブレターにもいろんな種類がありますが、国産車(ドラッグスター)にもハーレーダビッドソンにもSUキャブレターを愛用しており、今では珍しいキャブですがセッティングもシンプルで扱いやすいキャブであり個人的には一番好きなキャブレターになります
- SUキャブレターのメンテナンスがわからない方
- 自分でメンテナンスにチャレンジしてみたい方
メンテナンス頻度
明確なメンテナンス頻度はありませんが、半年~1年/回のペースでメンテナンスをすることを心掛けましょう
なんで半年~1年?
走行距離などで汚れも変わってきますし、乗らなくても汚れは付着します私は半年~1年でメンテナンスしていますトラブルの発生なしです
ここで紹介するのは簡単なメンテナンスですが、怠るとキャブの動きが悪くなり最悪エンジンが掛からないというリスクもありますので定期的にメンテナンスする習慣を付けておきましょう
SUキャブメンテナンス紹介
準備
SUキャブレターのメンテナンスに必要な工具やケミカル品を準備していきます
- ステンレストレー
- カーショップタオル
- ニトリル手袋
- 六角レンチorマイナスドライバー
- サンドペーパー(#1500~2000番)
- メンテルーブ
- シリコーングリース
- シリコンルブ
- パーツクリーナー
それではSUキャブレターのメンテナンスを行っていきましょう
キャブドーム取外し
六角レンチまたはマイナスドライバーでドームを固定しているネジを外していきます
なんで?六角とマイナスがあるの?
元はマイナスボルトですがボルトの頭がなめやすいため、メンテナンスしやすいように六角穴付きボルトに変更できるキットが販売されています。愛車のボルトを確認しておきましょう
六角穴付きボルトに変更されている場合は5/32インチの六角レンチを使います
ピストン&ピストンスプリング取外し
ネジを外しドームを取外していくと中からピストンとピストンスプリングが出てきますので用意したトレーに置いていきます
取外しの注意点として・・・
ピストンの先端にニードルが取付けてあるので、接触して曲がらないように注意しましょう
ニードルが曲がってしまうと取付けも出来なくなったり、ガソリンがうまく噴射されない可能性も・・・
キャブドーム洗浄
取外したSUキャブレターのドームを洗浄していきます
内部に付着している汚れをパーツクリーナーを使用して落としていきます
パーツクリーナーを噴き付け、ショップタオルで拭き上げましょう
ピストン&ピストンスプリング洗浄
キャブドームを洗浄したらピストンとピストンスプリングも洗浄していきます
ピストンもドーム同様、表面の汚れをパーツクリーナーで落としショップタオルで拭き上げましょう
本体内部の洗浄
本体内部もパーツクリーナーとショップタオルを使用して汚れを落としていきます
穴詰まりがあるとうまく作動しないので、隅まで汚れを落とすのがポイントです
汚れを拭き上げる際に汚れが落下し、穴詰まりおこさないように気を付けてください
キャブドーム&ピストン&ピストンスプリング研磨
パーツクリーナーで洗浄が終わったら
キャブドーム内部、ピストン表面のバリ(引っ掛かり)とピストンスプリングの錆がないか確認していきます
バリと錆があったらどうなるの?
キャブドーム・ピストンにバリがあり ⇒ ピストンの作動不良やガタツキに繋がる
スプリングに錆あり ⇒ 固着して作動が悪くなる
研磨しすぎても隙間が増えたり、ガタツキの原因になるので、サンドペーパー(#1500~2000)で軽く研磨するだけにしましょう
研磨箇所はドーム内部とピストン表面の矢印箇所です
研磨後は鉄粉が付着していますので必ずパーツクリーナーとショップタオルで掃除しておきましょう
スプリングに錆がある場合もサンドペーパーを使用して落としておこう
キャブドーム&ピストン潤滑
キャブドームとピストンのバリ確認・修正、ピストンスプリングの錆除去が終わったら潤滑剤を塗っていきます
潤滑材はワコーズのメンテルーブがおすすめです
長年活用していますがトラブル発生は一切なしです
潤滑方法はメンテルーブをドーム内側とピストン表面に噴き付けます
噴き付けたら指で薄く伸ばしていきます
ピストン&ピストンスプリング取付け
潤滑が終わったらピストンとピストンスプリングを取付けましょう
ピストンを本体に取付ける時にニードルが穴に入らず先端が曲がる恐れがあるので注意してください
キャブドーム取付け
ピストン、ピストンスプリングを取付けたらキャブドームを収めて固定ボルトを3箇所締めて点検は完了です
6.7割で軽く順番に全体を締めてから、9割くらいで全体的に締めてから最後に増し締めすること
片締めになると隙間が空いて漏れやエア入りの原因になるので注意
ドームキャップ内へ注油
SUキャブレターの組み付けが完了したら、ドームキャップ外して注油していきます
潤滑剤はワコーズのメンテルーブで問題ないです
注油後はドームキャップを付けて完了です
キャップは増し締めでしずぎると、キャップが割れる危険性があるのため注意しましょう
ここは手締めで全然OKです
ティクラーポンプメンテナンス
SUキャブレターのドーム部分のメンテナンスが終わったら、ティクラーポンプのメンテナンスを行っていきます
ティクラーポンプ????なんに使うの?
ティクラーポンプはガソリンを強制的に供給する部分となります
ティクラーポンプが機能しないと、タンクからキャブへガソリン供給が出来ずに始動時に苦労します
ティクラーナット緩め
ティクラーナットを緩めていきます
スパナ若しくはメガネの5/8を使用して緩めていきます
内部部品取外し+拭き上げ
ティクラーネットを外したらスプリングやゴム状のカップなどが出ていきます
出てきた部品をショップタオルで拭き上げましょう
ゴム類にパーツクリーナーをかけると脱脂して割れて劣化の原因になる
拭き上げ、潤滑(グリスアップ)
拭き上げたらゴム状のカップ(ヴィトンカップ)へシリコーングリースを塗布していきます
取付け
ゴム状のカップ(ヴィトンカップ)にグリースアップできたら、同じように組み込んでティクラーナットを締めて完了です
Oリング潤滑
SUキャブに使用しているゴム類を使用している箇所へに注油していきます
なんで注油する必要があるの?
最初の冒頭にシンプルで簡単と記載しましたが繊細な部分もあり、Oリングが劣化して割れてエアーが混入しエンジンが掛からなくなったり、アイドリングが安定しなくなるトラブルに繋がります
それは困る・・・何を使ってどこを注油すればいいの?
私はシリコンルブDXを愛用しています
注油場所は以下の箇所にしていこう
シャフトスピンドルシール
アジャストリングOリング
※左・・・アイドルスクリュー 右・・・メインジェットアイドルスクリュー
忘れがちで小さな部分ですが、トラブルに繋がらないようにしっかり潤滑していきましょう
まとめ
【SUキャブレターメンテナンス方法は?初心者必見簡単メンテナンス紹介!】を紹介していきました
SUキャブレターを付けてメンテナンスを怠って、そのまま乗り続けると内部が固着したり、傷が入ったりなど最悪の場合は走行不可になる恐れがあります。
難しくない作業ですので、日頃からメンテナンスを行い愛車のトラブルを未然に防ぎましょう
コメント